>>メッセージ 〜御礼と、2016年度以降の活動に関して〜

日時:2014年9月17日(水)14:00~15:00(5限)

場所:二丈中学校多目的ホール

対象:中学1年生75名 大学生7名

授業題目

「大人って何だろう?――ワールドカフェ事前授業――」

概要

二丈中学校の中学1年生の総合的な学習の時間の「生き方」という単元の中で、2014年9月17日(水)と25日(木) の時間に中学1年生、大学生、地域の人達を招いて、これからの未来を語り合うワールドカフェの授業を実施した。
9月17日の授業では「大人って何だろう?」をテーマに中学1年生と大学生とで語り合うワールドカフェを導入として行った。

ワールドカフェの説明

ワールドカフェとはアメリカで開発されたワークショップの手法で、カフェのようにリラックスした雰囲気の中でテーマに集中した話し合いによって参加者同士でのアイディアや情報を共有ができるように工夫されている。
具体的には、あるテーマを基に、グループで話し合い、1人をホストとしてグループに残し、メンバーの組み合わせを変えながら、4~6人単位での小グループで話し合いを続ける。何回か別々の小グループで話し合い、最後に元のいたグループに戻る。
そこで、他のグループで共有してきたことを自分たちのグループで共有して、各グループでどのような話をしたのか全体共有を行う。
その結果、あたかも参加者全員が話し合っているかのような効果が得られることに、その特徴がある 。

目的

授業の目的としては、まず、本音で語り合うことで、対話すること、表現することの楽しさ、大事さを学ぶ、グループ同士で色々な生き方や価値観に触れて貰い、自分の生き方について改めて考える、という2点を設定した。

内容

中学生のグループには、思考を深めるきっかけとして、それぞれのグループで「大人になる前に中学生のうちにやりたいこと」をテーマに考えて貰った。
話が盛り上がってきたところでグループを入れ換えて、同じテーマについて中学生・大学生が入り混じっての語り合うワークを行った。
大学生には「中学生のうちにやっておけばよかったこと」について同じ時間に考えて貰っていた。 生徒達と大学生とは年齢が異なるがそれぞれの体験を手掛かりに、中学生活をどう過ごしたらいいのかについて語り合う、対話が生まれていた。
元のグループに戻って最後は「大人って何だろう?」というテーマで語り合った。大人のイメージについて「自分でお金を稼げる」「責任」「色々な経験を積んだ人」など生徒達それぞれが語り合うことで、大人とは何か、大人になるとはどういうことか、グループ同士で価値観を交換し合う機会に繋がった。
最後はどのような気づきがあったのか、参加しての感想などを全体で共有をして、ワールドカフェを終了した。

子どもたちの声

・ワールドカフェはふだん会話しない友達といっぱい色々なことについて会話できるからいいなと思った。
・正解がないから、みんなが一人一人違う意見を出し合えて楽しい。
・とっても楽しくやれたのでよかったです。難しいお題だったけどみんなといろんな意見を出し合ったりなどして、知らなかった一面をみつける事が出来たからです。
・大学生がきて、すごく楽しくできたし、やさしく声をかけてくれた。班の中で楽しく話すことが出来た。

考察

ワールドカフェの授業では授業の終了後、アンケートにて、この授業の感想を聞いたところ、殆どの生徒がこの授業の中で、何らかの発見や気づきがあり、授業への満足度および理解度が高かった。
また、生徒達同士で普段、考えたり、話したりするテーマではないので、班の人達の日頃、知らなかった一面や意見を知ることができたという感想も挙げられた。
ワールドカフェを体験した後、話してみたいテーマを聞いたところ、「将来の夢」や「死ぬ前にやってみたいこと」など、この授業に触発されて、生徒達が話してみたいテーマがたくさん出てきていた。

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