>>メッセージ 〜御礼と、2016年度以降の活動に関して〜

日時:2015年9月25日(金)14:00~15:50(5限、6限)

場所:二丈中学校体育館

対象:中学1年生69名 大学生20名 保護者・地域の方 6名

授業題目

『「幸せ」って何だろう――ワールドカフェ授業本番――』

概要

二丈中学校で「幸せ」をテーマに語り合うワールドカフェを実施した。
当日は中学1年生、保護者、地域の人達、大学生など総勢約100人の人達が中学校の体育館に集まり、性別や世代を超えて「幸せ」について共に対話を行い、考えを深めた。

ワールドカフェの説明

ワールドカフェとはアメリカで開発されたワークショップの手法で、カフェのようにリラックスした雰囲気の中でテーマに集中した話し合いによって参加者同士でのアイディアや情報を共有ができるように工夫されている。
具体的には、あるテーマを基に、グループで話し合い、1人をホストとしてグループに残し、メンバーの組み合わせを変えながら、4~6人単位での小グループで話し合いを続ける。何回か別々の小グループで話し合い、最後に元のいたグループに戻る。
そこで、他のグループで共有してきたことを自分たちのグループで共有して、各グループでどのような話をしたのか全体共有を行う。
その結果、あたかも参加者全員が話し合っているかのような効果が得られることに、その特徴がある 。

目的

中学生と大学生、地域の大人の三者が、これからの未来や自分たちの将来の生き方について本音で語り合える対話の場をつくることで、それぞれ参加する人同士が相互に生き方や価値観を刺激し合える授業をつくっていく。

内容

まずは、ワールドカフェの説明を行い、中学生、大学生、地域の人達それぞれのグループに分かれて貰い「私が身近な幸せ感じるとき」というテーマで、語り合った。
それぞれでグループに分けたのは、はじめから、中学生と大学生、地域の人達が交じると、中学生が大人を伺いながら話、話したいことをためらい、大人の話を聴く側に入ってしまうので、それぞれ近い立場の人たちで話が出やすいように工夫した。
話が盛り上がってきたところでグループを入れ換え、中学生・大学生・保護者の方や地域の人達が入り混じっての語り合いを実施した。授業内では地域の人達や大学生に対する中学生の積極的な語りや交流する姿が見え始終楽しい雰囲気でワールドカフェは進行した。
「身近な幸せ」について語り合った後は、「幸せとは何か」というテーマを考えて貰った。
最後は「私の幸せとは?」「そのために今日から何をするのか」をA4の用紙に書いてもらい、どのような気づきがあったのか、参加しての感想などを中学生や地域の人達から話をして貰い、全体で共有をして、ワールドカフェを終了した。
事前に生徒達はワールドカフェを体験していたので、積極的に語り合いに参加し、大学生や地域の人達にも話しかけていた。

考察

生徒達は「私の幸せ」について「新しい発見があったとき」や「友人や家族と一緒にいること」「毎日、楽しいこと」など自分たちの感覚なら「私の幸せ」を考えていた。
中学生、地域の人達、大学生とのワールドカフェの授業では普段、話す事の少ない、違う年代の人や地域の人達と話すことができて、生徒達は将来の自分のイメージをより鮮明に描くことができたようである。
友人や大学生、地域の大人と本音で語り合う経験を通して、自分の考えを伝え、そして相手の話に耳を傾けて聞くという“対話”の大切さを学んでもらうことができた。
大学生や地域の大人と、日頃はあまり話題にしない問いかけについて語り合うことで、色々な生き方や価値観にふれて貰い、自分の生き方について改めて考えるきっかけをつくることができた。

資料ダウンロード

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