>>メッセージ 〜御礼と、2016年度以降の活動に関して〜

日時:9月25日(木)14:00~15:50(5限、6限)

場所:二丈中学校体育館

対象:中学1年生75名 大学生23名 保護者・地域の方 40名

授業題目

「これからの自分たちの未来を語ろう!!――ワールドカフェ本番――」

概要

二丈中学校で「未来」をテーマに語り合うワールドカフェを実施した。
当日は中学1年生、保護者、地域の人達、大学生など総勢140人の人達が中学校の体育館に集まり、性別や世代を超えて共に対話を行った。

ワールドカフェの説明

ワールドカフェとはアメリカで開発されたワークショップの手法で、カフェのようにリラックスした雰囲気の中でテーマに集中した話し合いによって参加者同士でのアイディアや情報を共有ができるように工夫されている。
具体的には、あるテーマを基に、グループで話し合い、1人をホストとしてグループに残し、メンバーの組み合わせを変えながら、4~6人単位での小グループで話し合いを続ける。何回か別々の小グループで話し合い、最後に元のいたグループに戻る。
そこで、他のグループで共有してきたことを自分たちのグループで共有して、各グループでどのような話をしたのか全体共有を行う。
その結果、あたかも参加者全員が話し合っているかのような効果が得られることに、その特徴がある 。

目的

中学生と大学生、保護者・地域の方が、これからの未来や自分たちの将来の生き方について本音で語り合える対話の場をつくることで、それぞれ参加する人同士が相互に生き方や価値観を刺激し合える授業にすることを目的とした。

内容

まずは、ワールドカフェの説明を行い、中学生、大学生、地域の人達それぞれのグループに分かれて貰い「10年後、自分がどんな暮らしをしていたいのか?」というテーマで、語り合った。
それぞれでグループに分けたのは、はじめから、中学生と大学生、地域の人達が交じると、中学生が大人を伺いながら話、話したいことをためらい、大人の話を聴く側に入ってしまうので、それぞれ近い立場の人たちで話が出やすいように工夫した。
話が盛り上がってきたところでグループを入れ換え、中学生・大学生・保護者の方や地域の人達が入り混じっての語り合いを実施した。授業内では地域の人達や大学生に対する中学生の積極的な語りや交流する姿が見え始終楽しい雰囲気でワールドカフェは進行した。
10年後の未来について語った後は、「そのために何が必要か?」というテーマをグループで語り合った。テーブルによって様々な意見が出たところで、全員で立ち上がり、各テーブルの模造紙を見て回る時間をとった。
様々な考えが書き出された模造紙を見て回ることでたくさんの考えやアイディアに触れ、そこから、また移動を行い、新たな語り合いが生まれていた。
最後は「私の10年後の暮らし方」「そのために何をするのか」をA4の用紙に書いてもらい、どのような気づきがあったのか、参加しての感想などを中学生や地域の人達から話をして貰い、全体で共有をして、ワールドカフェを終了した。
事前に生徒達はワールドカフェを体験していたので、積極的に語り合いに参加し、大学生や地域の人達にも話しかけていた。

子どもたちの声

・地域の方々やお家の人々、二丈中生と10年後のことを話して楽しかった。年上の地域の方は今を大切にと言われました。そうだなと思いました。
・あまり10年後とか考えたことがなかったけど、今回のワールドカフェで考えられました。自分の最初のイメージから周りの人の意見を聞いてイメージが広がりました。今回のワールドカフェでは未来にむかうために必要なことも考えられたので、今から頑張っていきたいです。
・大人の方々(歳のはなれた人)の話を聞けて共感できた部分があったり、新しく知ったこと、興味を持てたことがたくさんあって、楽しかった。

考察

中学生、地域の人達、大学生とのワールドカフェの授業では普段、話す事の少ない、違う年代の人や地域の人達と話すことができて、生徒達は将来の自分のイメージをより鮮明に描くことができたようである。
地域の人達の多くは、この地域で生まれ育った、生徒達にとって身近な大人である。生徒たちをみるまなざしも総じてあたたかい。しかし、生徒達は、地域の人々となかなか生き方について正面から語るという機会をこれまでもてなかった。
今回、生徒達にはリラックスした雰囲気の中で、大人の視点から自分たちをみることができ、生き方を考える上でさまざまなヒントを得たと思われる。

資料ダウンロード

100wc2014_a
100wc2014_b
100wc2014_c
100wc2014_d
100wc2014_e
inserted by FC2 system